アジア
アジアに生まれるということ
いま世界で生まれる赤ちゃんの50%はアジアの子どもです。80億分の1で遊ぶと、ほぼ二回に一回はアジアのどこかに生まれることになります。けれど「アジア」の中身は驚くほど多様です。日本と、出生数の多い近隣の9か国を並べて比べてみましょう。
日本と9か国の比較表
表の国名から、それぞれの国のページへ進めます。各ページには、その国ならではの事情と、日本との詳しい比較、ゲームの中でその国に生まれた人生の例をまとめました。
| 国 | 生まれる確率 | 年間出生数 | 平均寿命 | 5歳未満死亡 (千人あたり) | 合計特殊 出生率 | 1人あたりGDP (購買力平価) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| インド | 6人に1人 | 23,187,405 | 72.3歳 | 26.6 | 1.96 | 11,700ドル |
| 中国 | 14人に1人 | 9,538,761 | 78.1歳 | 5.7 | 1.01 | 29,300ドル |
| パキスタン | 19人に1人 | 6,887,790 | 67.9歳 | 56.0 | 3.55 | 6,600ドル |
| インドネシア | 30人に1人 | 4,468,337 | 71.3歳 | 17.7 | 2.12 | 17,700ドル |
| バングラデシュ | 38人に1人 | 3,469,165 | 75.0歳 | 30.5 | 2.14 | 10,200ドル |
| フィリピン | 72人に1人 | 1,841,219 | 70.0歳 | 26.5 | 1.89 | 12,600ドル |
| ベトナム | 98人に1人 | 1,355,558 | 74.8歳 | 17.3 | 1.90 | 18,100ドル |
| 日本 | 187人に1人 | 706,660 | 84.1歳 | 2.4 | 1.15 | 55,400ドル |
| タイ | 227人に1人 | 581,658 | 76.7歳 | 9.0 | 1.20 | 26,300ドル |
| 韓国 | 544人に1人 | 243,230 | 83.7歳 | 2.8 | 0.75 | 63,100ドル |
| 世界 | — | 132,315,943 | 73.5歳 | 37.3 | 2.18 | 25,400ドル |
東アジアと南アジアは、ほとんど逆の世界
アジアの中でも、地域によって子どもが生まれる状況は大きく違います。日本、中国、韓国などの東アジアでは、女性一人あたりの子どもの数(合計特殊出生率)が人口で重みづけした平均で1.03。人口を保つのに必要とされる2.1を大きく下回り、世界で最も少子化の進んだ地域です。5歳までに亡くなる子どもは千人あたり5.8人にとどまります。
インド、パキスタン、バングラデシュなどの南アジアでは、合計特殊出生率は2.24、5歳未満の死亡は千人あたり33.6人です。インドネシアやフィリピン、ベトナム、タイなどの東南アジアはその中間で、出生率1.93、5歳未満の死亡は千人あたり20.3人。同じアジアに生まれても、どの地域かによって、子どもが大人になれる見込みにこれほどの差があります。
ゲームで生まれる確率で見ると、差はさらにはっきりします。南アジアの赤ちゃんは世界の出生の27%を占めるのに対し、東アジア全体では8%。インド一国だけで、東アジアのすべての国を合わせた出生数の2.1倍の赤ちゃんが生まれています。
「アジアの中の日本」を見直す
日本はアジアで最も早く高齢化が進んだ国のひとつです。表を見ると、平均寿命の長さ、子どもの死亡率の低さでは日本が先頭に立つ一方、出生率では韓国や中国、タイも日本と同じか、それより低い水準まで下がっていることがわかります。少子化は、もはや日本だけの問題ではありません。アジアで生まれる赤ちゃんだけに限っても、日本の赤ちゃんは93人に1人。ゲームでアジアに生まれたとしても、それが日本である見込みはやはり小さいのです。
反対に、パキスタンやインド、フィリピンでは、子どもや若者が人口の大きな部分を占めています。80億分の1でこうした国に生まれると、大家族の中で育ち、早くから家計を支える側に回る人生にも出会います。日本からは見えにくい「アジアのふつう」を、一つの人生を通して体験してみてください。
なお、ゲームのデータには台湾が含まれていないため、このサイトでも比較の対象にしていません。