短めだった人生農村部生まれの女の子
- 家庭
- 最も貧しい家庭のひとつ
- 学歴
- 小学校
- 仕事
- 従業員を抱える事業主
- 家族
- 結婚した、子ども3人
- 最期
- 64歳で亡くなった(心筋梗塞)
夜八時には携帯の電源を切ることを覚えました。世界は終わりませんでした。食べ物の味が、また感じられるようになりました。34歳の年の記録より
アジアに生まれるということ
世界の赤ちゃんの72人に1人がフィリピンで生まれています。日本で赤ちゃんが1人生まれるあいだに、フィリピンでは約2.6人が生まれます。数字と、ゲームの中で生きられた人生から、フィリピンに生まれるということを考えてみます。
フィリピンは7000を超える島からなる国で、国民の大半がカトリック教徒という、アジアでは珍しい宗教の構成を持っています。英語が公用語のひとつで、看護師や船員、家事労働者などとして海外で働く人が多く、その送金は経済を支える大きな柱になっています。日本で暮らすフィリピン出身の人も多く、出入国在留管理庁の在留外国人統計では、国籍別で上位に入っています。
平均寿命は男性67.0歳、女性73.0歳で、男女の差が6.0年あります。5歳未満の死亡率は千人あたり26.5人。合計特殊出生率はゲームのデータで1.89と、ここ十数年で大きく下がりました(フィリピン統計庁の人口保健調査では、2008年の3.3から2022年の1.9へ)。人生の満足度(0〜10の自己評価)は6.2で、日本の6.1と比べても遜色ありません。所得の水準だけでは測れない暮らしの手ごたえが、この数字に表れているのかもしれません。
| 指標 | フィリピン | 日本 |
|---|---|---|
| 生まれる確率 | 72人に1人 | 187人に1人 |
| 年間出生数 | 1,841,219人 | 706,660人 |
| 平均寿命(男性) | 67.0歳 | 81.1歳 |
| 平均寿命(女性) | 73.0歳 | 87.1歳 |
| 5歳未満の死亡(千人あたり) | 26.5 | 2.4 |
| 80歳まで生きる割合 | 32% | 70% |
| 合計特殊出生率 | 1.89 | 1.15 |
| 1人あたりGDP(購買力平価) | 12,600ドル | 55,400ドル |
| 都市に住む人 | 55.8% | 92.3% |
| 農業で働く人 | 20.5% | 2.8% |
| 成人の平均就学年数 | 10.0年 | 12.7年 |
| 18歳未満で結婚した女性 | 9.4% | 0.5% |
| 女性の労働参加率 | 50.5% | 55.9% |
| 人生の満足度(0〜10) | 6.2 | 6.1 |
フィリピンで生まれた子どもが80歳の誕生日を迎える割合は32%、日本では70%です。ただし、これは国全体の平均です。ゲームでは同じ国の中でも、家庭の暮らし向きや都市か農村かによって、確率がさらに上下します。
80億分の1にフィリピンで生まれた赤ちゃんを12人分、プレイヤーなしで最後まで生きてもらい、亡くなった年齢の順に並べました。そのうち、短めだった人生、真ん中あたりの人生、長めだった人生の3つを紹介します。
夜八時には携帯の電源を切ることを覚えました。世界は終わりませんでした。食べ物の味が、また感じられるようになりました。34歳の年の記録より
常連のお年寄りが、「ほんの気持ちよ」とお菓子を持ってきてくれました。休憩時間に食べると、シフトが少し短く感じられました。35歳の年の記録より
引っ越しの途中で、古い手紙の入った箱を見つけました。「ちょっとだけ」と床に座り込み、立ち上がったのは二時間後でした。35歳の年の記録より
名前や出来事はゲームが作ったもので、実在の人物とは関係ありません。どの出来事がどのくらいの頻度で起こるかだけが、その国の統計に従っています。引用はゲーム内の年代記の文章です。