80億分の1 ゲームで生まれる

アジアに生まれるということ

フィリピンに生まれたら

世界の赤ちゃんの72人に1人がフィリピンで生まれています。日本で赤ちゃんが1人生まれるあいだに、フィリピンでは約2.6人が生まれます。数字と、ゲームの中で生きられた人生から、フィリピンに生まれるということを考えてみます。

72人に1人フィリピンに生まれる確率
5,041人1日あたりの出生数
70.0歳平均寿命(日本 84.1歳)
26.5人5歳未満の死亡・千人あたり(日本 2.4人)

フィリピンという国

フィリピンは7000を超える島からなる国で、国民の大半がカトリック教徒という、アジアでは珍しい宗教の構成を持っています。英語が公用語のひとつで、看護師や船員、家事労働者などとして海外で働く人が多く、その送金は経済を支える大きな柱になっています。日本で暮らすフィリピン出身の人も多く、出入国在留管理庁の在留外国人統計では、国籍別で上位に入っています。

平均寿命は男性67.0歳、女性73.0歳で、男女の差が6.0年あります。5歳未満の死亡率は千人あたり26.5人。合計特殊出生率はゲームのデータで1.89と、ここ十数年で大きく下がりました(フィリピン統計庁の人口保健調査では、2008年の3.3から2022年の1.9へ)。人生の満足度(0〜10の自己評価)は6.2で、日本の6.1と比べても遜色ありません。所得の水準だけでは測れない暮らしの手ごたえが、この数字に表れているのかもしれません。

日本と比べると

指標フィリピン日本
生まれる確率72人に1人187人に1人
年間出生数1,841,219人706,660人
平均寿命(男性)67.0歳81.1歳
平均寿命(女性)73.0歳87.1歳
5歳未満の死亡(千人あたり)26.52.4
80歳まで生きる割合32%70%
合計特殊出生率1.891.15
1人あたりGDP(購買力平価)12,600ドル55,400ドル
都市に住む人55.8%92.3%
農業で働く人20.5%2.8%
成人の平均就学年数10.0年12.7年
18歳未満で結婚した女性9.4%0.5%
女性の労働参加率50.5%55.9%
人生の満足度(0〜10)6.26.1
データ:ゲームに収録されている各国の統計(国連 世界人口推計2024年版、国連 子ども死亡率推計グループ、世界銀行 世界開発指標、WHO、ユネスコ、ILO、UNICEF、World Happiness Report 2025)。80歳まで生きる割合は、これらのデータからゲームが作る生命表による計算値です。

フィリピンで生まれた子どもが80歳の誕生日を迎える割合は32%、日本では70%です。ただし、これは国全体の平均です。ゲームでは同じ国の中でも、家庭の暮らし向きや都市か農村かによって、確率がさらに上下します。

ゲームの中で、フィリピンに生まれた人生

80億分の1にフィリピンで生まれた赤ちゃんを12人分、プレイヤーなしで最後まで生きてもらい、亡くなった年齢の順に並べました。そのうち、短めだった人生、真ん中あたりの人生、長めだった人生の3つを紹介します。

短めだった人生農村部生まれの女の子

家庭
最も貧しい家庭のひとつ
学歴
小学校
仕事
従業員を抱える事業主
家族
結婚した、子ども3人
最期
64歳で亡くなった(心筋梗塞)
夜八時には携帯の電源を切ることを覚えました。世界は終わりませんでした。食べ物の味が、また感じられるようになりました。34歳の年の記録より

真ん中あたりの人生農村部生まれの男の子

家庭
最も貧しい家庭のひとつ
学歴
大学卒業(情報科学)
仕事
警備員
家族
結婚しなかった、子どもはいない
移住
シンガポールへ移り住んだ
最期
82歳で亡くなった(糖尿病)
常連のお年寄りが、「ほんの気持ちよ」とお菓子を持ってきてくれました。休憩時間に食べると、シフトが少し短く感じられました。35歳の年の記録より

長めだった人生農村部生まれの女の子

家庭
最も貧しい家庭のひとつ
学歴
大学卒業(法学)
仕事
上級将校
家族
結婚した、子ども2人
最期
88歳で亡くなった(老衰、眠っている間に)
引っ越しの途中で、古い手紙の入った箱を見つけました。「ちょっとだけ」と床に座り込み、立ち上がったのは二時間後でした。35歳の年の記録より

名前や出来事はゲームが作ったもので、実在の人物とは関係ありません。どの出来事がどのくらいの頻度で起こるかだけが、その国の統計に従っています。引用はゲーム内の年代記の文章です。

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