短めだった人生農村部生まれの女の子
- 家庭
- 裕福な家庭
- 学歴
- 大学卒業(社会科学)
- 仕事
- 会社の取締役
- 家族
- 結婚した、子ども1人
- 最期
- 70歳で亡くなった(心筋梗塞)
毎晩九時に電話をします。ときどき、電話をつないだまま皿を洗います。遠くでも誰かが皿を洗っている音が聞こえます。34歳の年の記録より
アジアに生まれるということ
世界の赤ちゃんの98人に1人がベトナムで生まれています。日本で赤ちゃんが1人生まれるあいだに、ベトナムでは約1.9人が生まれます。数字と、ゲームの中で生きられた人生から、ベトナムに生まれるということを考えてみます。
ベトナムは1986年に始まった「ドイモイ(刷新)」政策以降、農業中心の国から工業の国へと急速に姿を変えてきました。それでも農業で働く人は25.0%、都市に住む人は38.8%と、まだ農村の比重が大きい国です。日本との結びつきは強く、日本で暮らす外国人を国籍別に見ると、ベトナムは中国に次いで2番目に多くなっています(出入国在留管理庁「在留外国人統計」)。
データで目を引くのは男女の差です。平均寿命は女性79.4歳に対して男性70.1歳で、その差は9.3年。日本の6.0年よりかなり大きく開いています。15歳から60歳までに亡くなる確率も、男性は千人あたり179人と、女性の73人の倍以上です。働く女性が多いのも特徴で、女性の労働参加率は68.6%と、日本の55.9%を上回ります。合計特殊出生率は1.90です。
| 指標 | ベトナム | 日本 |
|---|---|---|
| 生まれる確率 | 98人に1人 | 187人に1人 |
| 年間出生数 | 1,355,558人 | 706,660人 |
| 平均寿命(男性) | 70.1歳 | 81.1歳 |
| 平均寿命(女性) | 79.4歳 | 87.1歳 |
| 5歳未満の死亡(千人あたり) | 17.3 | 2.4 |
| 80歳まで生きる割合 | 44% | 70% |
| 合計特殊出生率 | 1.90 | 1.15 |
| 1人あたりGDP(購買力平価) | 18,100ドル | 55,400ドル |
| 都市に住む人 | 38.8% | 92.3% |
| 農業で働く人 | 25.0% | 2.8% |
| 成人の平均就学年数 | 9.0年 | 12.7年 |
| 18歳未満で結婚した女性 | 14.6% | 0.5% |
| 女性の労働参加率 | 68.6% | 55.9% |
| 人生の満足度(0〜10) | 6.4 | 6.1 |
ベトナムで生まれた子どもが80歳の誕生日を迎える割合は44%、日本では70%です。ただし、これは国全体の平均です。ゲームでは同じ国の中でも、家庭の暮らし向きや都市か農村かによって、確率がさらに上下します。
80億分の1にベトナムで生まれた赤ちゃんを12人分、プレイヤーなしで最後まで生きてもらい、亡くなった年齢の順に並べました。そのうち、短めだった人生、真ん中あたりの人生、長めだった人生の3つを紹介します。
毎晩九時に電話をします。ときどき、電話をつないだまま皿を洗います。遠くでも誰かが皿を洗っている音が聞こえます。34歳の年の記録より
収穫は上々でした。何晩か、盗まれないように穀物の袋のそばで眠りました。幸せでした。37歳の年の記録より
新人に仕事を教えました。かつてのあなたと同じ素朴な質問を何度もしてきました。あなたは笑わずに答えました。43歳の年の記録より
名前や出来事はゲームが作ったもので、実在の人物とは関係ありません。どの出来事がどのくらいの頻度で起こるかだけが、その国の統計に従っています。引用はゲーム内の年代記の文章です。