後藤 明子大阪生まれの女の子
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- 博士号(医学)
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- 上級将校
- 家族
- 結婚した、子ども2人
- 最期
- 75歳で亡くなった(がん)
古い上着の内ポケットから、五年ほど前に自分自身から隠したお金が出てきました。41歳の年の記録より
日本に生まれる確率
いま世界で生まれている赤ちゃんを一列に並べたとき、日本の赤ちゃんはおよそ187人に1人です。私たちにとっては「ふつう」の日本での誕生も、地球全体から見ればかなり珍しい出来事だということになります。この数字がどこから来るのか、日本に生まれると何が違うのかを、ゲームのデータと公的統計で見ていきます。
80億分の1では、生まれる国を年間の出生数に比例して選びます。ゲームに収録されている186か国の出生数を合計すると、1年に132,315,943人。そのうち日本は706,660人なので、割り算すると0.53%、つまり187人に1人になります。
数字だけ見ると小さく感じますが、186か国の中で日本は出生数40位で、決して小さな国ではありません。ただ、人口で比べると世界12位、世界の人口の1.5%を占めているのに、出生では0.53%しかありません。人口の割に生まれる赤ちゃんが少ない国だ、ということがこの差に表れています。
ゲームの設定で抽選の基準を「今日生きている80億人の、誰にでも」に変えると、確率は人口の割合で決まるので66人に1人に上がります。同じ日本でも、何を基準に数えるかで確率は倍以上変わるのです。
ちなみに出生数ベースのまま100回遊んだとき、日本が一度も出ない確率は約59%。日本で生まれた人生を体験したくて何度も挑戦する人がいますが、気長に付き合うつもりでどうぞ。
日本に生まれた赤ちゃんの人生は、世界の平均と比べてどこが違うのでしょう。もっとも大きいのは、長く生きられることです。ゲームの生命表で計算すると、日本で生まれた子どもが80歳の誕生日を迎える割合は70%。世界全体の赤ちゃんでは35%です。5歳までに亡くなる子どもは千人あたり2.4人で、世界平均の37.3人の16分の1。世界全体で5歳を迎えられる割合は96.3%ですから、日本は新生児と幼い子どもが世界で最も守られている国のひとつだと言えます。
暮らしの面では、都市に住む人が92.3%、農業で働く人は2.8%にすぎません。成人が学校で過ごした年数は平均12.7年で、世界平均(8.4年)を大きく上回ります。一方で、女性一人あたりの子どもの数は1.15人と世界でも最も低い水準にあり、自殺による死亡率(10万人あたり17.4人)は世界平均の9.1人を上回ります。ゲームの中で日本に生まれると、受験の朝にお守りを持たされるような日本らしい場面にも出会いますが、静かな高齢期が長く続くのも日本の人生の特徴です。
日本と、東アジアの隣国、そして出生数の多い国々を並べてみます。生まれる確率の差だけでなく、生まれたあとの条件の違いにも目を向けてみてください。
| 国 | 生まれる確率 | 年間出生数 | 平均寿命 | 5歳未満死亡 (千人あたり) | 合計特殊 出生率 | 1人あたりGDP (購買力平価) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本 | 187人に1人 | 706,660 | 84.1歳 | 2.4 | 1.15 | 55,400ドル |
| 韓国 | 544人に1人 | 243,230 | 83.7歳 | 2.8 | 0.75 | 63,100ドル |
| 中国 | 14人に1人 | 9,538,761 | 78.1歳 | 5.7 | 1.01 | 29,300ドル |
| アメリカ | 37人に1人 | 3,604,040 | 79.0歳 | 6.5 | 1.63 | 90,000ドル |
| インド | 6人に1人 | 23,187,405 | 72.3歳 | 26.6 | 1.96 | 11,700ドル |
| ナイジェリア | 18人に1人 | 7,560,454 | 54.6歳 | 115.6 | 4.38 | 9,500ドル |
| 世界 | — | 132,315,943 | 73.5歳 | 37.3 | 2.18 | 25,400ドル |
韓国と中国はどちらも日本より出生率が低く、東アジア全体が世界で最も子どもの少ない地域になっています。韓国やインドの人生については「アジアに生まれるということ」の各国ページでくわしく紹介しています。
ゲームが使っている日本の出生数は、国連の推計にもとづく706,660人です。日本政府の統計では、少し違う数字が使われます。厚生労働省の「人口動態統計」によると、2024年に日本で生まれた日本人の赤ちゃんは686,061人で、統計を取り始めてから最も少なくなりました。合計特殊出生率も1.15と過去最低です。同じ年の死亡数は1,605,298人で、出生との差である自然減は919,237人にのぼります。
国連の推計は日本に住む外国籍の人の出生も含めた年単位の推計値で、厚生労働省の数字は日本における日本人の出生を集計したものです。対象や集計の時期が違うため、両者は一致しません。このサイトでは、ゲームと比べるときはゲームのデータを、日本の推移を語るときは厚生労働省の数字を使っています。
| 年 | 出生数 | 合計特殊出生率 | メモ |
|---|---|---|---|
| 1949年 | 2,696,638人 | 4.32 | 第1次ベビーブームの頂点 |
| 1966年 | 1,360,974人 | 1.58 | 丙午(ひのえうま)の年 |
| 1973年 | 2,091,983人 | 2.14 | 第2次ベビーブームの頂点 |
| 1989年 | 1,246,802人 | 1.57 | 「1.57ショック」 |
| 2016年 | 976,978人 | 1.44 | 初めて100万人を下回る |
| 2023年 | 727,288人 | 1.20 | |
| 2024年 | 686,061人 | 1.15 | 概数。過去最少 |
戦後まもない1949年には、一年で約270万人が生まれていました。いまの約4倍です。表の中で目を引くのが1966年でしょう。この年は干支の丙午(ひのえうま)で、「丙午生まれの女性は気性が激しい」という迷信から出産を避ける夫婦が多く、出生数が前年より約25%も減りました。そして1989年、合計特殊出生率がこの丙午の年の1.58をも下回る1.57になったことが「1.57ショック」と呼ばれ、少子化が社会問題として広く意識されるきっかけになりました。
2026年は、その丙午から60年後の、ふたたびの丙午です。迷信がいまも出生に影響するのかどうかは、この年の統計が公表されるまでわかりません。いずれにしても、日本で生まれる赤ちゃんは今後もしばらく減り続けると見込まれており、「日本に生まれる確率」もそれに合わせて小さくなっていきます。
80億分の1に日本で生まれた赤ちゃんを16人分、プレイヤーなしで最後まで生きてもらいました。そのうち、比較的早く亡くなった人から長生きした人まで、4つの人生を紹介します。
古い上着の内ポケットから、五年ほど前に自分自身から隠したお金が出てきました。41歳の年の記録より
週に二日は在宅で働いています。同僚に見えるのはシャツ姿だけ。画面の下はパジャマと猫です。41歳の年の記録より
一週間、母の病室の椅子で眠りました。目を覚ますたびに、母は最初に「ごはんは食べた?」と聞きました。39歳の年の記録より
犬は毎朝六時にあなたを起こしました。おかげで、何年ぶりかで朝日を見るようになりました。41歳の年の記録より
名前や出来事はゲームが作ったもので、実在の人物とは関係ありません。どの出来事がどのくらいの頻度で起こるかだけが、その国の統計に従っています。引用はゲーム内の年代記の文章です。
どの人生も、世界の平均から見ればかなり長く、穏やかです。けれど、同じ東京や大阪に生まれても、家庭の暮らし向きや選択、そして偶然によって道筋はばらばらに分かれていきます。日本に生まれたことは大きな出発点ですが、それだけで人生が決まるわけでもない。その両方を感じられるのが、このゲームで日本を引き当てたときの面白さです。
平均寿命、5歳未満死亡率、合計特殊出生率などはゲームのデータ(国連 世界人口推計2024年版、国連 子ども死亡率推計グループ、世界銀行 世界開発指標、WHOほか)によります。80歳・5歳まで生きる割合は、このデータからゲームが作る生命表で計算した値です。