80億分の1 ゲームで生まれる

遊び方ガイド

80億分の1 遊び方ガイド

ルールを覚える必要はほとんどありません。押すのは最初の「生まれる」ボタンだけで、あとは人生のほうが勝手に進んでいきます。それでも、知っておくとぐっと味わい深くなる仕組みがいくつかあります。ここでは、生まれてから最期の場面までを順番に見ていきます。

生まれるまで

トップページを開くと、ゲームの最初の画面が表示されます。「生まれる」を押すと、生まれる場所の抽選が始まり、すぐに「出生記録」が出てきます。名前、性別、国、生まれた場所(都市か農村か)、世帯収入、両親の仕事、家族の信仰。その下には、その国の平均寿命、5歳までに亡くなるリスク、一人あたり所得が並びます。

ここで少し手を止めて、数字を眺めてみてください。日本の感覚からすると驚くような値が出ることも珍しくありません。確認したら「この人生を始める」で一年目に進みます。同じ画面には「あなたと同じ日に生まれた人たち」も表示されます。彼らの人生は、それぞれの国の数字に従って、あなたの人生と並んで進んでいきます。

一年の進み方

人生は一年単位で進みます。再生と一時停止はいつでも切り替えられ、速度も変えられるので、穏やかな年は早送りし、気になる年はゆっくり読む、という使い分けができます。

画面には、健康・気分・学び・身近な人の4つの状態が表示されます。点数で勝ち負けを競うものではなく、その年の暮らしぶりを映す鏡のようなものです。年ごとに「この1年の使い道」を選ぶと、勉強に打ち込む、働く、家族と過ごす、体を大事にする、といった方針がその年の出来事に少し影響します。

タブを切り替えると、出来事を時系列で読む「年代記」、両親やきょうだい、パートナー、子どもを見る「家族」、同じ日に生まれた人たちの現在がわかる「同世代」などが見られます。年代記の行をタップすると「しおり」を付けられ、あとでまとめて読み返せます。

選択の場面

ときどき「決断」のカードが出て、時間が止まります。高校や大学に進むか、仕事を探すか。結婚するか。病気になったとき、どんな治療を受けるか。都市や海外へ移るか。どんな問いが来るか、どんな答えを選べるかは、その国の事情や家庭の暮らし向きによって変わります。

すぐに決めたくなければ「あとで決める」を、同じ種類の質問に毎回答えたくなければ「今後は確認しない」を選べます。確認しないことにした質問は、オートパイロットと同じ考え方でゲームが代わりに決めます。

選択によって確率は動きますが、ゼロにも百にもなりません。よく学べばよい仕事に就きやすくなり、治療を受ければ回復しやすくなります。それでも、生まれた国の条件は最後までついて回ります。この「動かせる部分」と「動かせない部分」の境目を感じることが、このゲームの醍醐味のひとつです。

節目の問い

6歳、18歳、35歳、55歳、72歳になると、ゲームは「立ち止まる」画面で時間を止め、ひとつの問いを投げかけます。いまの人生のどこまでが本人の努力で、どこからが生まれたときに手にしていたものなのか。答えを入力する必要はありませんが、「自分への一言」を書き残しておくこともできます。

この問いは設定の「年齢の質問」でオフにできます。ただ、一度目のプレイではぜひオンのままにしてみてください。授業や家族で遊ぶときは、ここが話し合いのいちばんのきっかけになります。

オートパイロットと傾向

一年ごとに見守るのが長く感じたら、オートパイロットをオンにします。人生は自動で進み、選択の場面ではゲームが代わりに答えます。「次の選択まで」を使えば、次の決断のところまで一気に進めます。設定の「オートプレイ中も選択を表示する」をオンにすると、自動で選ぶまでの数秒間カードが表示され、気になる場面だけ自分で選び直せます。

おもしろいのが「オートプレイの傾向」です。家族とキャリア、慎重さとリスク、とどまるか離れるか、学業と収入。4本のスライダーで、ゲームがあなたの代わりに選ぶときの性格を決められます。中央にしておけば、その国の統計どおりの選び方になります。「慎重で、家族を大事にして、地元を離れない人」と「冒険好きで、仕事優先で、すぐ海外へ出る人」を同じ国で何度か生きてみると、性格で変わる部分と変わらない部分がよくわかります。

始める前の設定

友だちと遊ぶ

最初の画面で「友だちと」を選ぶと、全員が同じ秒に、それぞれ地球のどこかで生まれます。遊び方は二通りです。

人生は段階ごとに進み、決まった年齢で全員が「ストップ」します。そこで「みんなへの質問」が出るので、順番に答えてみてください。最後の「結果」では、それぞれの出目が並びます。同じ一秒に生まれた者どうしの差が、思った以上に大きいことに気づくはずです。

人生の終わり、動画と共有

人生はいつか終わります。「最後の場面」では、生きた年数と原因、人生の要点がまとめられ、生存曲線であなたの国とほかの国の違いが示されます。「この人にひとこと伝えてください」という欄に、生き終えた人へ言葉を残すこともできます。同じ日に生まれた人たちのその後も、ここで確かめられます。

人生は「人生の動画」にすることもできます。縦長(9:16)、横長(16:9)、正方形(1:1)から形式を選び、音楽や効果音、年代記から抜き出した字幕、AIによるナレーションを付けられます(ナレーションにはインターネット接続が必要です)。画像やリンクで人生を共有することもでき、共有された誕生からは、受け取った人が同じ生まれ、同じ家族で別の人生を始められます。

遊んだ人生は端末の「アーカイブ」に残ります。いくつか並べてみると、最初の一行、つまり誕生がどれほど大きな意味を持っているかが見えてきます。

楽しむためのコツ

  1. 出来事の下の小さな注記を読む。多くの出来事には、その国の実際の統計が添えられています。物語と数字が並んだときに、いちばん心が動きます。
  2. 最低でも三回は生まれてみる。一回だけでは「たまたま」で終わります。三回、四回と重ねると、国ごとの違いがはっきりしてきます。
  3. オートパイロットで性格を変えてみる。傾向のスライダーを動かし、同じ国で別の性格を生きると、選択の重さがよくわかります。
  4. 気になった国は調べてみる。このサイトの「アジアに生まれるということ」や「日本に生まれる確率」にも、各国の数字をまとめています。
  5. 誰かと話す。このゲームは、遊んだあとの会話でいちばん面白くなります。